山火事とRedwoodとクジラ
ReddingはMt.Shastaの近くの町。カリフォルニアとオレゴンの州境はもうすぐだ。西海岸もここまで北上してくると何と無く落ち着くのはNorthWestに雰囲気が似ているから。美しい自然と穏やかな気候に心が安らぐ気がする。
シアトルに帰るにはI-5をただひたすら北上すればいいのだが、実はまだ立ち寄る国立公園がある。今日はReddingから西へ向かい、太平洋までたどり着いてレッドウッド国立公園まで行くのだ。
レッドウッドとは"世界で最も背の高い木"のこと。先日行ったセコイアは"世界で最も(体積の)大きな木"でどちらもカリフォルニアに多い。レッドウッド国立公園は海岸沿いにあり、サンフランからもシアトルからもちょうど中間で不便な場所にあるので、今回を逃すと恐らく来ることはないだろうと思い、立ち寄ることにした。
Reddingから太平洋までは2時間ほどの距離。朝、Check-out後にコーヒーなどを調達し、いざ州道299号を西へと走っていると、ちょうど中間地点辺りでもうもうと立ち上る煙を発見。火事か?と言っていると本当に道のすぐそばで山火事が発生していてビックリ。
通報しようかどうかと思っていたら、すぐにサイレンを鳴らした消防車が3台ほど現場に向かっていくのとすれ違った。誰かが通報したのだろう。しかし道のそばだから直ぐに発見されたのだろうけど、少し奥まった場所だったら燃え広がるまで発見されず、手遅れになってしまったりするのだろうか。人気の無い場所だったので自然発火だと思うが、それにしてもアメリカの夏は山火事花盛りだ。
昼過ぎに太平洋に突き当たる。そこから州道110号を北上。この道はカリフォルニア・オレゴン両州の太平洋岸をずっと北上している道で、海を見ながらうねうねと曲がりくねっている景勝ルート。レッドウッド国立公園までの道もとても気持ちの良いドライブだった。
レッドウッド国立公園には3時前に到着。Visitor Centerでガイドを貰い、行く場所を物色。説明を読む限りではあまり惹かれないのだが、手頃そうなレディーバード・ジョンソン・グローブを歩くことにした。
駐車場に着くとレッドウッドが見下ろすように立っていた。
トレイル自体は平坦で森の中を歩くので、木の高さがあまり実感できず面白くなかった。たぶんセコイアの巨木の方が幹が太いので、見慣れてしまっているから感動が薄れているのだろう。駐車場のレッドウッドが一番印象的だった。
場所を変え、海岸線にあるファーンキャニオンという場所に向かう。ここは海に注ぐ小川の周りの岸壁がツタでびっしり覆われている不思議な光景ということで行ってみた。
確かにツタでびっしりだ…小さな峡谷だが、こんな感じでどんどん奥に入っていくと狭くなった場所に倒れたレッドウッドが横たわっていてコケがびっしりだったりしてとても変わった場所だった。残念ながらあまり時間もなく娘が昼寝で車で妻が待っているのでそこそこに引き返した。面白い場所だが、そこまで行く道が未舗装で砂埃だらけになったのと、ここだけ国立公園ではなく州立公園で数$程度料金が必要だったので注意。
次に行ったのはコースタルドライブ。その名の通り、海岸線を走る道で絶景らしい。途中、大きなエルクにバッタリ遭遇。あまりの大きさにビックリ!立派な角を生やし、尋常じゃない大きさだ。今までイエローストーンで見てきたエルクの1.5倍は少なくとも大きい。
これはどう見てもルーズベルトエルクではなかろうか。エルクの中では最大の大きさらしく、一次は州内(カリフォルニア)でわずか15頭まで激減したらしい。ルーズベルトとはかのルーズベルト大統領がシアトル周辺にあるオリンピック半島を視察した時につけられた名前らしい。他のエルクより一際存在感と威厳を感じさせるその姿は、ルーズベルトの何ふさわしいと思わせる。
ルーズベルトエルクを見てご機嫌になりつつ北上。道はレッドウッドの森を抜けて行く。この辺りにはビッグツリーという名のレッドウッドの巨木があるようだが、なるほどここはレッドウッドが密集していて迫力がある場所だ。ずっと先まで道の両側に立ち並ぶレッドウッドの森は、どこか高層ビルが立ち並ぶ様子に似ている。
道を抜けると、太平洋から吹き付ける風に煽られる森が見えてきた。この道は岸壁のギリギリを削るように作られていて、ちょっと間違うと崖下に落ちてしまいそうな道。北上で右側通行だから西側の太平洋とは対向車線を隔てているので怖くは無いが、逆に南下していたら助手席の人はさぞ肝を冷やすだろう。
そうこうするうちに、ハイブラフ展望台に到着。ここはとても見晴らしがよい場所で、運が良いとクジラも見えるのだそうだ。雲の加減で、水平線が曲がって見え、地球が丸いことを実感。海はやっぱり気持ちがいい!
隣に老夫婦が居て、何やら双眼鏡で観察していた。何が見えるの?と聞くとクジラが見えるという。
どこにクジラがいるか分かるだろうか?
小波が岩に打ち付けられて出来る白い部分だと思っていたが、よく見るとクジラが潮を吹いているのだ。それも1頭ではなく5・6頭はいる様子。潮を吹くために海上に出るのは2・3分毎位で、まっすぐにゆっくりと泳ぎつつ浮上してくるので、大体次の場所が予測できる。コククジラという種類のようで、体調14mにもなるらしいが、どうもあまり大きくは見えない。それでも初めてクジラを目にするとちょっと感動。昨年、野生のオルカを船から間近で見たのと同じぐらい感動した。ラッキーだった。
日が暮れて、沈む夕日がとても綺麗だ。何故か太平洋岸に沈む夕日はいつ見ても綺麗。長旅の感慨ひとしおだからだろうか。
今日はCrescent Cityという港町で宿泊。特に何も無い町の割にはマシなレストランで食事をし、安モーテルに泊まった。









