コロンビア大氷原とアサバスカ氷河
今日も快晴で雲ひとつない。この旅は天候には本当に恵まれている。朝方は寒いものの、テントよりはずっと快適だ。
今日はコロンビア大氷原Columbia Icefieldに寄りつつ、ジャスパーJapserまで250kmのドライブ。移動時間は3時間程度なので楽勝だ。ゆっくりと景色を楽しみつつ北上する。昨日通ったボウ湖・ペイト湖を過ぎ、クロッシングCrossingも超えて1時間ほど、サンワプタ峠Sunwapta Passとすすり泣く壁Weeping Wallに到着。すすり泣く壁は初秋だからか水量がほぼ0で、すすり泣いてはいなかった。サンワプ峠は南向きが絶景なのだが、まともに逆光となるので良く見えなかった。帰りも通るのでその時はよく見えると良いのだが。
コロンビア大氷原には12時頃に到着。ここは個人旅行だと予約が出来ず、当日現地でチケットを購入することになる。土曜日なのでひょっとしたらかなり待たされるかもと危惧していたが、実際は1時間程度でツアーに参加出来た。このツアー、地球の歩き方によると実際に歩くことが出来るのはコロンビア大氷原ではなく、そこから流れ出すアサバスカ氷河の上であると紹介されている。実際その通りで、大氷原は山の上に見えているので是非とも行ってみたいと思うので残念ではあるものの、そもそもコロンビア大氷原とはカナディアンロッキー山脈の山々の山頂付近に大きく広がる一大氷河で、その天辺までは簡単に行く事が出来るわけではないので仕方が無い。
実は、氷河にはツアーに参加しなくても、アサバスカ氷河の末端まで駐車場から歩いて行ける。末端は茶色っぽくなっているが一応氷河の上にも立てるし、ツアーの料金は大人一人$33/60分で、決して安くは無いと思ったが、折角母が日本から来ているのでと思い、なけなしのお金をはたいてみた。
お昼ごはんを食べながら待ち、1:30のツアーに参加。チケットを売っている建物からバスで氷河の近くまで行き、そこからは雪上車に乗り換えて氷河の上を走ってView Pointまで行く。雪上車のガイド兼ドライバーのメーガンという女性が乗客を面白可笑しく盛り上げる。斜度32度という急斜面をゆっくりと降り、雪上車は氷河の上を移動。この斜面は氷河が後退してしまったために出来たらしく、50年ほど前には今よりも数十m上に氷河の天辺があったそうだ。地球温暖化と叫ばれるが、この氷河の後退が自然なサイクルなのか行き過ぎなのか気になるぐらい、氷河は小さく後退してしまっていた。
雪上車は丁度アサバスカ氷河の中央ぐらいで停車。多くの雪上車が止まり、さながら駐車場のような場所になっている所から、眼前のコロンビア大氷原を眺める。夏だというのに風は冷たく強い。この風は大氷原の冷気が上空の空気を冷やして作り出すものだそうで、年中吹いているそうだ。夏で雲ひとつない天気で太陽が暖かいのでまだマシだが、寒い時期に氷河の上に立つというのは我慢大会のようなものだろう。
氷河は意外に表面が汚い、というのも真っ白ではなく、周囲の山の土や山火事の灰などが凍りに混じって、表面が茶色っぽいのだ。遠くから見ると角度の関係でより茶色く見え、え?氷河?と思ってしまうぐらいでツアーの参加を躊躇してしまいそうになるが、実際にその上に立つとそこがまさしく氷だと分かる。表面が削れてその下が見えている場所では、氷が透けて数十センチ先が青白く見えるのだ。氷河だから表面には小川があるが、その底も氷。雪山とはまた違った風景に、やはり氷河の上に立ってみて良かったなと想像以上に楽しむことが出来た。
ツアーが終わって帰って来たら3時前になっていた。お土産などを物色し、今日の宿泊地のジャスパーJasperまで北上、1時間少々で到着した。ジャスパーの街はバンフに比べれば小規模でのどかな雰囲気。Information Center前の芝生で寛ぎつつ、買い物と洗濯を済ませた。キャンプ地はWhistler Campgroundで、700を超えるサイト数を誇る。Full Hookupを予約してあったのだが、サイトの近くにシャワー設備がなく、共用のシャワーの場所までも遠かったのが不便だったが、シャワー自体は無料だし湯量も豊富だった。
夕食は、日頃の感謝の気持ちを込めて(?)、私がスパゲティーを作ること。大した食材もないので、簡単なものだったがキャンプサイトで食べると思いのほかおいしく食べることが出来た。よく見ると隣のキャンプサイトでもお父さんが食事の用意をしている。キャンプになるとお父さんが率先して料理を手伝うというの
は万国共通なのだろうかとふとそんな事を思った。



