2006年06月21日

灼熱のZionとHurricane

Bryce Canyonはそんなに大きな国立公園ではないので、1日もあればざっと見てしまいます。今日も旅の健康と安全のために、ゆっくりしたCheck outをした後は、さっさとZionに移動です。

Bryce Canyon - Zion間の道は普通に(?)快適な道です。

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Zionには東口から入りました。Bryce Canyonから1時間半。結構近いので、Zionに行く人は是非Bryce Canyonにも行きましょう。

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東口からUT-9という道を通ってVisitor Centerに向かいます。するとすぐに、有名なチェッカーボードメサが道のすぐそばに見えてきます。この岩の不思議なのはまるで誰かが引っかいたかの様な(?)筋が岩に無数に刻まれていることです。

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UT-9沿いの道は、今まで何日間も旅してきてみた様々な岩と、一目で違うと気づく様相を呈しています。まず違うのは岩の色彩の豊富さ。特に東口から入ると白い岩が多いのですが、まるでミルフィーユのように赤や茶色やピンクの地層と木々の緑が重なり合い、そこに不思議な縞模様の切り目が岩に入った風景は見ているとひきつけられるようです。勝手に登ってはいけないのでしょうが、つるっとした岩肌とゆるやかな斜面は、子供なら絶対登ってみたくなる場所です。(実はZionはアクティビティのメッカで、観光よりも体を使って楽しむ方がより楽しめる場所だと、後で気がつきます。)

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写真は国立公園内の岩を貫通して作られた、なんとトンネル。自然保護の概念が成熟してなかった時代に、観光用に作られたのだそうです。当時のT-フォード車がすれ違える程度の幅しかないので、今は片側一方通行になっていて交互に通り抜けることになっています。

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トンネルを抜けると、そこはZionの中心部。眼前に突然の絶景が現れて圧巻。いい写真が取れませんでしたが、高低さが場所によって500-800mほどもある絶壁に囲まれた谷は今回の旅で初めてなのでビックリです。

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Visitor Centerに到着したのは昼3時ぐらい。明日以降のトレイの情報収集をし、Junior Rangerになる条件を確認。これから訪れる公園では全てJunior Rangerに挑戦することにしました。

それにしても、Visitor Centerで車を降りてビックリ。Zionは灼熱地獄です。6月下旬で摂氏40度近くあります。Bryce Canyonでの快適な温度とは大違い。ここは高度が低く、谷底なので余計に暑いようです。まだ行ってませんが、逆にGrand Canyonは高度が高いのでZionより涼しいようです(Grand Canyonでも谷底は相当暑いようです)。

今日の宿泊はHurricaneというZionから西へ30分程度の小さな町。今回の旅で初のDays Innに泊まりました。トラベルクーポンというのを数日前に手に入れたので、それを使ったら$40位でとても安かったです。その代わり朝食とかとても質素なContinental Breakfast(シリアルとパンとコーヒーとオレンジジュースだけとか)でした。

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2006年06月22日

ずぶ濡れになってNarrowsを歩く

Zionも暑いですが、Hurricaneも相当暑いです。駐車場からレストランに移動する数mでも嫌になるぐらい。駐車した車は10分で熱されて触るのも暑いぐらいに温度が上がります。朝起きたら、朝日を浴びて車の中は既に灼熱地獄になってました。食べ物とか置いておいたら簡単に腐りそうなので、Bryce Canyonで買ったクーラーボックスが大活躍です。

今日は一日Zionです。Zionはアクティビティーのメッカで、各種トレッキングやアドベンチャーツアーが数多く提供されています。ゲートシティーであるSpring Daleの町では多くの会社があり、クライミングやチューブを使った川下りなども出来るようです。
3歳児を連れた私たちが出来るのはNarrowsを歩くのと、Observation Pointまで歩くぐらい。本当はAngels Landingを登りたかったですが、途中の道の足場が悪いということでこれも断念です。

さて、今日はZion LodgeにCheck-inした後、Narrowsに行きます。まず、車でZion Lodgeまで行って乗合いトラムに乗り換えます。Zionは谷の奥には自家用車で基本的に立ち入り禁止なのでVisitor Centerで乗り換える必要があるのですが、Zion Lodgeの宿泊客のみZion Lodgeまで車で入れるのです。
Zion Lodgeは絶壁に囲まれながらも目の前には広い芝生と大きな木の木陰があり、多くの訪問者がくつろぐ場所となっています。

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Check-in後、さっそくトレイルの準備を整え、トラムにのって終点まで移動します。途中、見上げると首が痛くなるほどの高さの絶壁を眺めながら、20分ほどで終点に到着です。終点からは案内に沿ってトレイルの入り口を目指します。歩くこと30分、バージン川の上流に到着しました。Narrowsとは、実は川の中を遡るトレイルなのです。途中、腰まで水に使ったり、最深部まで遡ると泳がないと渡れない場所もあるという、非常に狭い峡谷の中を遡るのです。と言っても、我々は家族連れなのでそこまでは行けません。

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Narrowsは川の中を歩くので涼しげ、というより水が冷たくてビックリするぐらいです。この冷たい水は一体どこから流れてくるのでしょうか。娘は川で遊べて大はしゃぎですが、担ぎ機に乗ってくれないので、中々川を遡れません。
水も冷たいし、妻もあまり川に浸かるのは好きそうではないので、30分ほど経った後に私だけ一人で1時間ほど川を遡り、家族は川辺で遊んでいることにしました。申し訳ないなと思いつつ、急ぎ足で行ける所まで行こうと防水用品なしでデジカメを携帯して出発しました。

少し行くと、すぐに深い場所に出ました。皆腰まで水に浸かりながら、笑顔で川を遡ります。これは中々面白いトレイルです。

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深い場所は所々ありますが、ずっと腰まで使っているわけではありません。どんどん進むと、川の両側は絶壁が迫ってきます。

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最終的に、Narrowsの奥では2・3人で手をつなぐと川の両側に手がつくぐらい狭い場所になるそうです。そのため、ちょっと雨が降っただけでも危険になるそうなので、Narrowsに入る前にはVisitor Centerで天気とトレイルの状況を確認してから行きましょう。
私のトレイルは、一時間ほど遡ったところでタイムアップ。これ以上は家族を待たせられないので引き返すことにしました。

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Narrowsからの帰り、トレイルの途中で白人の子供がリスに餌を与えてました。もちろんこれは重大な違反行為で、野生動物は野生のままに。さもなければリスは人間が来ない季節に死んでしまうかも知れないのだそうです。以前の国立公園は訪問者数も少なくルールも徹底出来ていたそうですが、911テロ以降は毎年訪問者数が増え、こういう訪問者も増えているそうです。注意するべきなんでしょうが、まっちょな親父さんが怖いので何も言えませんでした…

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Zion Lodgeに帰り、部屋に入って荷物を降ろし、開放されて食事に向かいました。レストランは二階にあり、結構混んでいて外の席なら早いというのでテラスで食べることに。テラスからはLodge前の芝生と絶壁が迫力で迫り、夕暮れの太陽の光で東側の壁の上部のみ光っていて、虫もほとんどいないので快適でした。夕食は相変わらずのボリュームで食べ切れませんでしたが美味しかったです。

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2006年06月23日

6時間の山登り、Observation Trail

山小屋風のコテージは中々快適でした。Zion Lodge、お勧めです。

今日は、この旅で一番長く大変であろうトレイルを歩く予定です。本当はAngels Landingという絶壁を登るトレイルに挑戦したいのですが、これは3歳児の子連れでは足場が悪いので無理そうです。下の写真がAngels Landing。S字の川に飛び出した凄い絶壁で、頂上からは360度のパノラマでまるで空を飛んでいるかのような気持ちになるそうです。トレイルはこの裏にあるようです。

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代わりに登ることにしたのは、Observation PointというAngels Landingの真向かいにある、より高い場所まで行くトレイルです。こちらの方が道は整備されていて家族連れでも歩けそうですが、より高い場所に上るため、時間は登り4時間、下り2時間ぐらい標準的に掛かるようです。下の写真の、右上の崖の頂上がObservation Point。下にある道やバージン川との高低差は655m、距離は往復で13km。

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「地球の歩き方 ~ アメリカの国立公園」によると、このトレイルは

眺望ではナンバーワン。ただし勾配がきつく、後半は日陰がないので、夏の正午前後の時間帯を歩くのは避けたい。無料のシャトルの始発に乗って歩き始めよう。
となっていました。

でも私たちがトレイルを歩き始めたのは朝10時。寝坊してしまい、丁度、夏の正午前後を歩くことになってしまいました…しかも持ってきた水が2リットルほど。おにぎりやチョコレートやビーフジャーキーなどの食料は持ってきましたが、もっと水を持ってくるべきだったと後で後悔する事に。

大変さを知らないため、あまり深刻に考えずに出発。娘を担ぎながらいきなりのスイッチバックの連続を快調に登っていきます。いつまで続くのだと思うぐらい何回もスイッチバックして、高さも半分ぐらいまで来たかなぁと思う場所で取ったのが上の写真でした。この場所までは、トレイルは日陰になっていて快適でした。

その後、道はちょっとした渓谷の中を通ります。これが最後の日陰で、1時間ぐらい経過していたでしょうか。食事と水分を取り、30度以上の暑さの中、トレイルを歩き始めます。この道、景色の変化に富んでいて、渓谷のあとは周りの岩の色が赤っぽいのから白っぽいのに変化し、岩の模様も替わります。それにしても暑く、水分がどんどん蒸発します。帰りの水分がなくなるんじゃないかと心配になり、一度に飲む量を減らしたりしていました。

実は道に迷うことはないだろうと思い、マップを持ってこなかったので、今どのぐらいの距離を歩いたのかが分かりません。ポイントの高さは分かっているので、登るに連れて近づく頂上との距離で、後どの程度かかなぁと思いながら歩くこと3時間、崖の頂上まで辿り着きました。ここからは絶景が拝めます。今まで歩いてきた苦労も吹き飛びましたが、帰りの水は半分より少なくなってしまいました。
Observation Pointまでは、崖の頂上を少し歩く必要があります。Observation Pointまで行くと、バージン川や渓谷が一望できるので、せっかく来たのだからともう少し歩くことにしました。山火事で焼けた後がある場所と過ぎ、30分ほど歩くと到着。ここからの景色が、このトレイルでは一番でした。足元から落ちる崖の下に、蟻のようなバスが道を走っているのが見えました。Angels Landingを見下ろし、公園内でもっとも高い場所です。

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Zionの辺りは、もともと真っ平らな大地だったそうです。Cand Circleに数ある国立公園の多くはコロンビア台地が隆起し、その後に川による侵食によってCanyonが出来るという過程を経てますが、Zionも谷底を流れる穏やかなバージン川がこれだけの渓谷を作りました。途方もない年月による自然の芸術です。

さて、問題は帰りでした。おそらく2時間で帰れると見積もれましたが、水が少ないのです。昼2時過ぎに出発、娘を担いで足元に気をつけながらもどんどん下ります。帰りは道が分かっているので気持ち的には楽です。
がしかし、渇きが強烈で、娘が欲しいと言えば飲ませないわけにはいかないので、残り1/3ぐらいの場所で、水が無くなってしまいました。そこで、渓谷で休んでいた他のトレッカーで、同じように下ってきた男女3名のグループが沢山の水を持っていたので、お願いして分けてもらいました。貰った水はお湯のように熱くなってましたが、生き返るような気持ちで一気に遠慮なく飲んでしまいました。もし彼らが水をくれなかったら、トレイルを下りバスに乗ってLodgeに到着するまでの1時間、大変な思いをしたことでしょう。私は大丈夫でも妻子は相当へばったでしょうし、体調を崩してもおかしくないと思うと、事前の準備不足に反省しきりでした。

Lodgeに帰り、十分な水分補給をした後、今日の宿を探しにSpring Daleの町に行きました。幾つか見て回った結果、今日は初B&Bにすることにしました。B&BとはBed&Breakfastの略で、朝食付きの民宿という感じでしょうか。$90ぐらいで綺麗な小さいB&Bで、主人が愛嬌があって感じが良かったです。部屋も事前に見せてくれ、その上で決めることが出来ました。

荷物を部屋に入れ、溜まった衣類を洗濯機に掛け、夕飯に出掛けました。今日は友人N君の家族と一緒食事の予定です。彼らもドライブ旅行をしていて、Zionで待ち合わせすることにしていたのです。携帯電話で連絡が取れ、公園入り口で再開。私は髭を伸ばしっ放しで彼は髪を伸ばしっぱなしでした。Spring Daleの中華料理店でお互いの近況や旅行の情報交換をし、最後は彼らから「炊き込みご飯の素」まで貰ってしまいました。かたじけない。

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