2006年06月28日

ジョン・フォードが愛した風景

Pageでたっぷりと休息も取り、グランドサークルの旅も後半戦に突入だ。まだたった20日しか旅していないので、先は長い。

今日はMonument Valleyまで移動。宿泊地のケイエンタKayentaまでは2・3時間のドライブ。ホテルを昼前にCheck-outし、またケンタッキーで食料を買い込み、車で食べながら移動。Kayentaまでは州道98号を走ったが、沿道には花が咲き雄大な景色が広がる良い道だった。

DSC05773

Kayentaまでは比較的近いので、途中でNavajo NMに立ち寄ることにした。小さな国立公園でさしたる見所も無かったが、Visitor Centerから往復1時間ほどの短いトレイルを歩くと、断崖に出来る自然のアーチの下に住居を作ったものが見える。断崖住居と呼ぶらしい(そのままですね)。こうした遺跡で最も有名なのはメサ・ベルデという国立公園で世界遺産にもなっている。ちょっと遠いので、もしグランドキャニオンやモニュメントバレーまでしか時間的に行けないけど断崖住居も見たいという人には良いかもしれない。(なお、遺跡には入れない)

DSC05775

夕方、Kayentaに到着。モーテルにCheck-inしたのち、夕食を食べて今日は終わりと思っていたが、思ったより時間があるので、Monument Valleyまで行ってみる事にした。実は、明日の宿泊はMonument Valleyにあるキャンプ場で、そこは予約不可なので混雑具合を確認しておきたかったのだ。

Kayentaから北に道を走ると直に小高い丘を越える。すると突然、視界は開けて道は一直線、彼方にビューとと呼ばれる岩山が見えてきて、おぉこれぞモニュメントバレー!と思える雰囲気になる。西部劇の音楽が聞こえてきそうだ。
30分も車で走れば、まだ明るいうちにモニュメントバレーに到着した。Visitor Centerはしまっていたが、明日宿泊予定のキャンプ場には入れた。お目当てのサイトは「地球の歩き方 ~ アメリカの国立公園」という本で紹介されているキャンプサイトで、ビュートが3つ見える絶景ポイント。キャンプサイト25・26番を見に行くと、紹介文の通りビューとが目の前にそびえ、その手前は崖というか急な坂になっている。今日は誰も泊まっていない様だ。キャンプサイト自体もさほど混んでも無かったので、どうやら明日の予約(先着順)は何とかなりそうだった。
下記はそのサイトから取った写真。こんな所でキャンプ出来るなんて滅多に無いことだろう…

DSC05786

帰り道、ようやく日が沈み、空が暗くなってきた。今日も色々あった一日だった。

[前のエントリ] Lake Powellの夜明けと休息日 | メイン | Camp @ Monument Valley [次のエントリ]

2006年06月29日

Camp @ Monument Valley

朝一番に起きてキャンプ場に向かうはずが、気がつくと9時過ぎに起床。結局いつものようにCheck-outし、モニュメントバレーMonument Valleyのキャンプ場についたのは11時過ぎでした。

真っ先にVisitor Centerに向かい、キャンプ場の予約を行います。如何にもナバホ族な受付のオジサンが対応してくれましたが、運よくビュートに一番前に面したサイトが空いていて$15程度を支払い、無事にサイトを確保出来ました。これで今晩はモニュメントバレーのど真ん中でキャンプ決定です。

落ち着いて軽めの昼食をVisitor Centerで食べ、昼からはモニュメントバレー内を観光することにしました。バレー内はジープに乗って廻る有料ツアーがありますが、自分の普通車でもバレー内の道を走ることが出来るというので、やりたがりな私は自分の車でまわる事を迷わず選択しました。「ちょっと道が悪いよ」とレンジャーに言われましたが、実際に走ってみると出だしの下り坂(帰りには登り坂)のあたりは砂が溜まっていてタイヤとハンドルを取られる以外は大抵快適に走れました。

(写真の奥の方から走って来ました)
DSC05849

モニュメントバレーで観光と言えば、このバレードライブを走るのがメイン。グランドサークル周辺に数多くの国立公園はあれど、ザイオンもグランドキャニオンも、その他多くの国立公園が「キャニオン=渓谷」であることが多いのに比べ、モニュメントバレーの景観は独特です。日本人の西部劇のイメージ=モニュメントバレーだと言っても過言ではなく、巨大なビュートに囲まれながら車を走らせると、西部劇の中に舞い降りた気分になれます。写真はフォード・ポイントという有名な撮影ポイントです。

DSC05828

途中、ナバホ族が手作りのお土産を売っていて、やや安い価格だったので幾つか購入。車用にドリームキャッチャーというお守りを買いました。これは悪夢だけを網ですくい、良い夢だけを見るというお守りだそうです。たしか$7程度。(実はこのお守りが(?)後日大変なご利益をもたらしてくれる事に…)

バレー内には巨大な石がごろごろ。こんなのもありました。

DSC05835

バレードライブを回るのは3時間程度かけてじっくり回りました。とにかく6月というのに暑すぎるので、途中特に歩いたりはせず、ポイントを見たり写真を撮ったり買い物したりという感じ。夕方前にキャンプ場に戻ってきて、夕食前にテントを設営しました。

DSC05863

私達以外にも、10数組程度がキャンプをするようでした。でも私達が最前列でテントを張ってます。サイトの隣は急な坂になっていて少し危ないですが、サイトは広いので誤って落ちることは無さそうです。

キャンプはしても自炊はしないお気軽アウトドアなので、夕食はGoulding's Innというモニュメントバレー唯一(?)の宿兼レストランに食べに行きました。移動中、1つや2つでは無い小さな竜巻が発生し、道を横断していて少しビックリです。さすが荒野という感じ。

少し早めの夕食は謎の揚げパンピザと味は悪くないステーキでした。

DSC05866

DSC05867

夕食後、娘が赤い馬車を見つけて遊びたがるのでちょっと付き合った後、夕暮れのモニュメントバレーをレストランから少し眺め、暗くなる前にテントに戻りました。着いてみるとテントは強い風が吹き付けていて、形が変わるほど。崖の下に落ちてなくて良かった…慌てて石など重いものを中に入れ、持っていた洗濯ロープでテントを近くの物体に固定して何とか収まりました。気がつくともう日が暮れ、暗くなる中で他のキャンパーがインディアンの笛を吹いているのがとても耳に残りました。

明日はモニュメントバレーの日の出を見るため早目の就寝です。やや風がうるさいと思いつつ、夜も遅くなると気にせず寝てしまいました。

[前のエントリ] ジョン・フォードが愛した風景 | メイン | 朝焼けのモニュメントバレーと財布事件 [次のエントリ]

2006年06月30日

朝焼けのモニュメントバレーと財布事件

DSC05898

いつもは朝寝坊の妻が、今日は日の出前に私より早く起きてました。私達のテントとビュートと朝日の間には何も遮る物も人もありません。写真の風景を独占です。この風景はキャンプをしている特権とも言えます。素晴らしい光景で、この55日間の旅では最も印象的な日の出でした。
他のテントのキャンパーもカメラを片手に少し離れた崖の上から日の出を見ていました。誰も大きな声を出さず、興奮もせずにじっと静かに目を凝らして見ていました。ウサギも…

DSC05912

心に残る風景とはこういうのを言うのでしょう。何と表現して良いやら分かりませんが、他にも写真があるのでそれを見てもらうしか無さそうです。それでも写真が見た人の印象を伝えきってもいません。やはり、この目で見ないことには分からないものというのが、自然にはあります。

DSC05906

素晴らしい朝を迎え、疲れた体も癒されました。今日は長旅で、Mexican HatやNatural Bridgeを経由して、アーチーズ国立公園Archies NPのあるMoabまで移動します。

しかし、出だしから事件は起きました。朝食を食べた後、モニュメントバレーの素晴らしい景色を楽しみながら移動し、写真などを撮っていたのですが、

DSC05927

この写真を撮った直ぐ後に、停車していた私達の車の横に、突然ナバホ族の男性が車を停めました。すると、窓を開けて私に向かって「これはお前のか?」と聞いてくるのです。何かと思ってみるとそれは私の財布(!!!)。なんと、私は少し前の場所で写真を取るために下車した際、大事な財布をモニュメントバレーに落っことしてしまっていたのです。

もしこの財布をそのままにして旅を続けていたら大変なことになっていたでしょう。たまたま、運よく人の良いナバホの男性が、時速100km以上で走っている道に落ちている黒い財布を目に留め、それがなにやら間抜けそうなアジア人(私)の物ではないかと推測か免許書の写真で確認したのかどちらかを行い、尚且つ私達がそれほど遠くない場所で脇道に車を停車していてそれを彼が見つけてくれたという偶然。これはもう昨日買ったドリームキャッチャーのおかげとしか考えられません(?!)。

いずれにせよ、感謝しても感謝しきれないこのナバホ(と思われる)の男性のことは一生忘れないでしょう。

九死に一生を得て、気を取り直して再出発です。お昼過ぎにMexican Hatという岩
DSC05931
があるだけで他は何も無い町で昼ご飯を買い、US-163を北上してUT-261→UT-316へと走ると直ぐにグースネック州立公園Goosenecks State Parkに立ち寄りました。ここはモニュメントバレーからアーチーズ方面に行くときにちょっと立ち寄ってみると面白いかもです。州立公園と言っても駐車場ぐらいしかありませんが、ちょっと休憩がてら、川が大きく蛇行する風景画見れます。個人的には美しさではPage近くのホースシューベンドの方が勝ります(歩くので疲れますが)。

DSC05932

そのままUT-261に戻って北上すると、モキダグウェイMoqui Dugwayという絶壁を登る少し未舗装の道があります。「地球の歩き方 ~ アメリカの国立公園」という本で紹介されていてとても気になり走ってみましたが、道自体は大したこともなく。ただ、上まで登った後に見る風景は絶景でした。

DSC05943

さらに北上し、UT-95で東に走るのをちょっと西に走ってナチュラルブリッジ国立公園に立ち寄ってみました。ここはマイナーな国立公園で、その名の通りナチュラルブリッジというアーチ上の岩を見ることが出来ます。アーチーズにもアーチ上の岩が沢山ありますが、その出来方が違うそうです。ナチュラルブリッジは川が蛇行して側壁の岩などを削り、やがて削った部分が川の流れとなってしい大きな穴が開くケースだそうで、写真のように渓谷を流れる川のそばに幾つかアーチがありました。近くまで行くトレイルもありますが、我々は時間が無いので展望台から見るだけにしました。

DSC05955

アーチーズへモニュメントバレーから行くと、結構遠いです。しかも途中に上記の通りあちこちと立ち寄ったりしているから余計にそうです。この日だけで合計4時間以上は走っていたと思います。Moabまで北上する途中、La Sal Jct.を過ぎた辺りから、アーチーズの自然景観が始まり、途中にはChapel Rock(?)とかいうこんな不思議な岩がありました。よく見ると入り口のような穴が開いていて、その名の通りかつてはその形状から教会として使われていたそうです。

DSC05960

夜7時ぐらいにはMoab到着。チェックインを済ませて夕食は近くの中華料理店に入りましたが、ここは中々サービスがよくて安めでおいしくて気に入りました。何故か他のテーブルで間違って作ってしまったスープをサービスでくれたりします。

DSC05962

食事の途中、突然外は台風のような風が吹き荒れ、看板が倒れ砂埃が舞い上がってました。どうやらこの地域も暑くて天気が荒れやすいようです。

モーテルに帰り、何故かプールにウォータースライダーがあったため、娘がせがむので一緒にプールで遊びました。今日は色んな事をやった忙しい一日でした。

[前のエントリ] Camp @ Monument Valley | メイン | お勧め!デリケートアーチトレイル [次のエントリ]

必携の一冊


詳細を見る

最近のコメント

国立公園写真集

www.flickr.com
This is a Flickr badge showing photos in a set called Selections. Make your own badge here.

RSSリーダーに登録